神戸市の市街地から国道428号線を北上して「谷寺口」を西へ曲がり、住宅地を進む。
やや入り組んでいるが、途中に「無動寺」の案内を見つけて北へ向かう上り坂をしばらく行くと、やがて無動寺の駐車場が左手に見つかる。
駐車場すぐに「新四国八十八ヶ所」という新しい石碑があり、ここからお遍路がスタートとなる。
ここのミニ遍路の生い立ちは、順路の途中にある奥の院の向かいにある大きな石碑に彫られている。
しかし、石碑が劣化しているし昔の言葉遣いのため、解読できない。
何とかわかるのは、「明治四十一年七月廿一日」に「第十世現住」の「哲明」という方が発願されたということ。
はじめは本来の参道と並行するように、22番まで石仏が並ぶ。
いずれも「本尊」と「大師」が一対、石造りの祠に祀られている。
22番で一度参道と合流しそうになるが、道標どおり再び左手の道を進む。
29番まで進むと、正面に古い建物が。
中に入るとそれはトイレ。
きれいに手入れされていることから、この参道に普段から多くの参拝者がいると予想される。
そこから道は左手に曲がり、上り坂となる。
41番を過ぎたところに赤く小さな鳥居があり、奥にはさらに小さな石造りの鳥居がある。
さらに44番を過ぎると、「水向大師 この下」という石碑がある。
左手が勾配のきつい下りになったおり、すぐ先にお大師さんの石仏がある。
足場が不安定なうえ、つかまる木も少ないので、下るのであれば十分な注意が必要である。
そこから坂の勾配がきつくなり、62番で右へと向かう。
坂を上りきって72番で平地となり、奥の院のお堂が建っている。
奥の院を通り過ぎて階段を降り、目の前にある門をくぐり下り坂をひたすら進むと、88番まではまっすぐ。
そこで結願してすぐ、本堂へと到着する。
本堂も見応えあるが、本堂から出てすぐ左手にある苔むした道もまた、情緒があっていい。
訪問日 | 2018年11月10日 |
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所在地 | 兵庫県神戸市北区山田町福地字新池100 |
所要時間 | 60分(徒歩) |
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