神戸市内の北に位置する篠山へ、国道176号線を進んで「味間新」交差点を右折、ドライブイン「黒豆の館」の少し手前を右に曲がったところに「弘誓(ぐぜい)寺」がある。
大化・白雉年間(西暦650年ごろ)、「天地山極楽寺」として法道仙人により開かれた。
かつて寿永3(1184)年、兵火により全焼したものの、ご本尊を滝に逃して無事だったこともり再建された。
文明5(1473)年には、現在の「清瀧山弘誓寺」と改名された。
今では、「宇土の観音さん」として親しまれている。
門から本堂までは歩いて数分の距離があり、境内の広さがうかがえる。
本堂から右手に遊歩道が延びているので進むと、石仏は11番からはじまっている。
本堂に戻り確認すると、本堂まわりに6~10番がある。
さらに門まで戻ると4体あり、番号が確認しにくいが、2~5番だろう。
1番がどこかわからないのだが、おそらく門のすぐ左にある、瓦屋根のついた小さな祠だろう。
再び遊歩道へ戻り、杉林を抜けてゆく。
ゆるやかな上り坂で、道幅もそこそこあって、雑草も少なく手入れされている。
石仏は全体的に、簡易な瓦屋根で囲われており、「本尊」と「大師」が一対になっている。
石仏の距離は、隣り合っていたり少し離れていたりもするが、20歩くらいに1つ。
20番を過ぎたところに、お堂があらわれる。
どうやら廃屋のようだ。
どことなく不気味さを感じられ、近づくのに躊躇(ちゅうちょ)してしまう。
とはいえ、お堂のまわりにぐるりと石仏があるので、近づかざるをえない。
40番あたりで、いったん上り坂が終わる。
少し坂を下ると広場となっており、やたら石仏が密集している。
東屋やベンチもあり、ちょうどよい休憩所となっている。
ただ、景観を望めことが残念である。
そこからは下り坂が続く。
途中、いくつか道が分岐しているものの、仏像が順序よく並んでいるので迷わない。
やがて88番を巡り、結願。
少し道が険しくなるが、道標のとおりに進むと、お寺の門の近くに出る。
時間は全行程、70分。
はじめの1~10番を見つけるのに少し時間がかかってしまったので、迷わなければ1時間もかからないだろう。
訪問日 | 2016年10月9日 |
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所在地 | 兵庫県篠山市宇土611 |
所要時間 | 70分(徒歩) |
参考URL | 【丹波霧の里BLOG】 http://40437108.at.webry.info/201601/article_1.html |
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