神谷山禅龍寺四国八十八ヶ所

国道175号線と国道372号線が交わる「田中」交差点を東へ、国道372号線を少し進んだところにある「嬉野」交差点から県道564号線を右折。
右手に六地蔵と墓地のような場所から伸びる、細い下り坂を進んだ右手に「禅瀧寺」がある。

ミニ遍路の由来は明らかではないが、石柱に「文政3年」(西暦1820年)と彫られていることから、200年近くの歴史があることがうかがえる。
お寺自体も大化年中(645~649年)に開基と古く、現本堂は元和6(1620)年に再建されたものである。

本堂から向かって左手にある不動堂の裏手に、細い山道が延びている。


登った先の右手に石仏・左手に石柱があり、そこからさらに進んで左手が順路である。


まっすぐ行くと西国三十三ヶ所のミニ遍路(33体並んだ石仏)があるが、それは行き過ぎなので注意が必要だ。

石仏は「本尊」と「大師」が1体ずつ、石造りの祠に祀られているのだが、祠が壊れてなくなっている箇所が散見される。

また、石仏の首がなかったり、後からつけられたとわかるものが多い。
一般的に、明治初期の廃仏毀釈(はいぶつきしゃく)という仏教の排他運動により、日本中の多くの石仏は首を破壊されていることがある。
しかしここでは、明治時代の博打打ちがゲン担ぎに持ち去ったという言い伝えがあるそうだ。

道は1番から、右にカーブして続く。

しかし11番の先は、倒木により進めない。
というか、倒木を越えた先に道が通じていない。

ひとまず、そこから崖を下って六地蔵のある広場に出て、そこから横道をよじ登ると再び参道が続く。
どうやら参道が、かなり前に崩落してしまったのだろう。

そこから林道の道が続く。
先ほどの倒木で不安になっていたが、道自体は意外にも整備されていて歩きやすい。

21番まで進んだところで、左手の崖の下にも石仏が見える。
降りて確認すると、そこにあったのは30番。
ここは素直に、崖下を無視してまっすぐ進むべきだ。

再び道に戻り先へ進むと、間もなく道は左に曲がる。
先ほど崖下にあった箇所は30番より左に枝分かれした場所にある。

そこから、石仏の置いている間隔が急に短くなる。
かと思えば、52番は少し小高い場所に安置されていたり。
また60番あたりで下り坂となり、その先が小さな広場となって、そのまわりにぐるりと石仏が並んでいる。
そこから参道を見上げると、石仏が幾重にも折り重なって見えて面白い。

やがて道は下りとなり、池沿いの道となる。
84番には小さなお堂があり、おそらくこの池の守り神が祀られているのだろう。

その先には再び池があり、道が直進と右と2手に分かれるのだが、右が正解。
右の道を曲がってすぐ左に曲がったところに88番があり、結願。
先に進んでも何もないので、88番より向かって右の道をまっすぐ進むと、不動堂へ戻れる。

道は整備されているものの、絶えず林間にいて見晴らしがないので、夕方など日の傾く時間帯は避けて参拝したい。

訪問日 2018年11月11日
所在地 兵庫県加東市下滝野1369
所要時間 75分(徒歩)
参考URL

【Wikipedia】
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A6%85%E7%80%A7%E5%AF%BA

備考

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